kagariノートの新色のご紹介です。
第四回目は『ブラウン・セピア(セピア色)』です。
【ブラウン・セピア】~セピア色~(新色)
(Brun sepia : Sepia brown)
元来はコウイカの墨(Sepia officinalis)から得られた顔料の名前です。古代エジプト人も使っていたといわれていますが、色名としてはギリシャ語のSepia(コウイカ)に由来し、近世にはイカ墨から茶色の顔料が作られるようになったため、1800年頃にフランス語のブラン・セピア(Brun Sepia)が使われるようになります。
ルネッサンス時代から淡彩画を描く色材でしたが、初期の白黒写真の退色が進むとその色味が薄茶のセピア色であったため、やがて古い写真の色、懐古的なイメージとしての語彙をセピア色は持つようになりました。