東京商工会議所文京支部 山田五郎氏講演会「東京の魅力は“坂”にある~文京区にみる東京の構造と可能性~」

東京商工会議所文京支部 山田五郎氏講演会「東京の魅力は“坂”にある~文京区にみる東京の構造と可能性~」

講師:山田五郎氏

2015年11月27日(金)10:30~11:45 文京シビックホール2階小ホール

・東京の3つの誤解
 ①緑が少ない          ← 実は23区内緑地率は高い
 ②潤いが無い          ← 港町、河川が多い
 ③平板なコンクリートジャングル ← 坂の街、特に山手側に坂が多い(渋谷、四谷、市ヶ谷、茗荷谷・・・)

・東京、他地方都市との比較
 都市:通常は高低で二分されている・・・山手:高地 下町:低地
 (大阪、名古屋:西低東高・・・)
      ↓
 しかるに東京のみはデコボコしている、大小無数の谷がある
  ⇒概ね、西:高地、東:低地だが、都市部でガタガタ、高地低地が入り混じっている

・「東京」という街の構造
 街の構造
  坂の上:住宅地
  坂の下:商工業地
  斜面 :寺、大名屋敷、庭園
 東京の一番の特徴:ヒルサイド(山手)、ダウンタウン(下町)が入り混じっている
 ⇒「雑多性」のある街=人の交流を産む街・・・江戸時代:武士と町人の交じり合い、対等の付き合いをしている
  上方元禄文化:派手
 に比較して 
  江戸化政文化:地味、質素=統一感覚:「禁欲」「質素」、せっかち、「派手」は野暮、下衆 「貯蓄」は野暮
                    見えない場所、箇所、つまらないことに細工、お金をかける価値観=「粋」
  ⇒イギリス「ダンディズム」に通じるものがある・・・19世紀 英:「禁欲」に価値観(プロテスタント)
    「派手」「質素」の格差⇒女性:「派手」(スカート)・・・働かなくてもいい人、
                男性:「質素」(ズボン) ・・・労働者  ⇒ 男の作法のこだわり=「ダンディズム」:江戸文化と共通    
  江戸文化の象徴:「寿司」・・・元々は屋台のファーストフード ⇒ 高級料理へ
   決して派手ではないシンプルな食べ物がなぜ高級料理に?
  ⇒見た目が高く見えないが、見えないところに仕事、技術、お金をかけている=江戸の美学「粋」

・「雑多性」の街、「均一性」の街の比較
 東京は都市再開発により「雑多」な街⇒「均一性」の街に変わりつつある
 「雑多」、「異質」・・・悪いもの、悪い場所が見える、ムダな場所がある、違いがあることでの「強さ」がある
              「悪所」は街の干潟(他を浄化し、生命を育む場所)・・・「活力」を産む
              「ムダな場所」はコミュニケーションを産む
             学校:様々な家庭環境の子の集まり、街:大人の働く姿が見れた     
 「均一」     ・・・防災上優れている、悪い場所が見えない(⇒地下に潜る)、違いがない「弱さ」
             再開発によって、家賃が上がり 元々住んでいた人々が住めない、若者が住めない

 悪いもの、場所も受け入れる「雑多」⇒新しく代謝を繰り返し活力を産む源泉

2015年11月28日(土)㈹杉江誠
 
              
 
 

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