東京商工会議所 工業部会 AI(人工知能)と産業革命
講師:(国研)産業技術総合研究所 人工知能研究センター センター長 辻井潤一氏
2016年4月27日(水)丸の内二丁目ビル 3階会議室
「実世界で人間と協働するAIと製造業」
・背景と現状
米国・・・巨大IT企業が優れた研究者を世界中から集め、自らの持つ巨大データと様々な技術を組み合わせた人工知能を開発し事業化
①計算技術の発展
②データの観測(予測)
③データを利用したビジネスモデルの確立
⇒膨大な情報を一括収集し商売につなげる
日本・・・研究者が個別に基礎研究に従事し、それらを統合して革新的な人工知能を開発する動きは少ない
⇒散らばったデータを一括収集する機関の設立:人工知能研究センター
日本でのAIの活用 (日本の潜在能力は高い)
・ヒューマンライフ(一人ひとりの生活の提供)
・日本のサービス力の強さを活かした産業に活かす(医療、高齢者、旅行、小売業…)
・製造業の技術力の拡大(ロボット、自動運転)
・AIの要素と技術的な基盤
①ビックデータ(センシング⇒認識) + 現場、専門家データ(行動⇒行動計画) から モデリングへ
②ディ-プラーニング(機械学習)
③シミュレーション
⇒強いプログラム同士の自動的勝負の繰り返しにより判断の正確性を向上
・AI技術の研究開発と実用化の循環
人工知能研究センターの役割
大学・企業とも連携した国内最大のAI研究拠点にて
・次世代脳型人工知能、データ知識融合型人工知能 でのモデリングの高度化
⇓
・先進中核モジュール(言語理解、行動分析、予測・推薦、計画・制御、パターン認識)
⇓
・社会ビジネスへの適用
ネットワークサービスコミュニケーション
健康・生活支援
小売・流通サービスデザイン
産業ロボット・自動車
気象分析・文献整理
ベンチャーとの連携
2016年4月29日(金)㈹杉江誠